仕様書

仕様書のつくり方 1

今回は一つの簡単な装置製作の過程を例にして仕様書を
作成していきたいと思います。

FA化したい工程の構想
部品Aと部品Bのボルト締結を自動化する装置が製作したい。

上記の様な構想で仕様書を書こうとすると行き詰ってしまいます。
もちろん圧倒的に情報量が不足していますよね。

まずは事情や背景、求めるもの、求めないものを明確にしていく
作業が必要です。あったらいいけど。。みたいなところは限りなく
排除していき重箱の隅をつつくという作業をどこまで出来るかが
鍵となります。

確認事項を列記します。

(周囲事情の把握)
・そもそもなぜAとBのボルト締結を自動化するのか
・既存の工程の確認
・既存の工程からFA化する事により何を求めるか

(具体的な数字の把握)
・装置納期はいつか
・実行予算はいくらか
・何秒での完了を求めているのか
・国内、海外どちらの設置予定か
・締結のトルク(N・m)
・装置寸法(幅㎜×奥行㎜×高さ㎜)
・装置重量(何㎏)
・作業高さ(何㎜±何㎜程度)
・部品A、部品Bの幾何公差
・部品A、部品Bの材質、表面処理
・作業場所の明るさ(何lm)
・一次側電源の容量

(具体的な機能の把握)
・AとBは人がどこまで取り扱うのか
・完成品は人が取り出すのか
・自動でAやBを搬送する場合はどう取り扱うのか

確認事項って多いですよね。
煩わしいですが、仕様書を作らないと。という人は頑張って
確認していかないといけないですね。

例えば、「既存の工程からFA化する事により何を求めるか」を
確認する事って必要?と言われそうですが、意外と重要である事が
個人的体験からですが分かっています。

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