FA化が必要な理由
FA化自体の説明は別記事を参考ください。
FA化は機械装置等を導入して効率化、省人化という点で利益を発生させる事が多いです。マクロな視点で日本という国は人口が減っている国です。将来的な人手不足を予見していない経営者はいないでしょう。そういった潮流の中、将来的に変わらず、またはそれ以上に利益を出し続けていく企業となる為にはFA化は必須なのです。
(企業のDX等でも同じことが言われていますよね。)
FA化のポイント
生産現場でのFA化の例は以下の様なものがあります。
FA化の具体的な実施にはまずは「自社で実施」と「外注で実施」の2通りを選択する必要がありますよね。
まずは外注企業への依頼を想定していきましょう。大まかなフローはこんな感じです。
そして、外注企業へFA化を依頼する事を選択した場合のポイントは以下の様になります。
仕様のやりとりは超重要
競合見積である事を伝えて依頼する
運用費、トラブル対応費用を確認する
仕様のやりとりは超重要
外注先と打合せを行います。ここでは仕様のやりとりを行いますが、トラブルの多くはここのやり取りを軽んじているが故に発生すると言っても過言ではありません。基本的には依頼側が求める事を詳細に伝える必要があります。
こちらは一般的には仕様書作成を行い提示する事でやり取りを行います。外注先の責任・施工範囲を依頼する側がまずはまとめて提示します。その際に抜けや間違い、事前検討が必要等様々な打合せをすることにより完成形の認識を共有します。仕様書の作成方法は以下をご参考ください。
きちんとした仕様書を作成し、取り交わす事は意思疎通の面もさることながら、お互いの信頼感も深める事になります。しっかり記述した仕様書には何というか魂がこもっているのでその仕様書を作成した担当者の方を信頼して仕事ができる様になります。
競合見積である事を伝えて依頼する
打合せ後に外注先から提出される見積書の金額を確認します。複数社へ依頼してみて金額を比較する事を事前に説明して競争見積とする事で妥当な金額の提示があると思います。金額差が大きい場合は、仕様の思い違いの可能性もあるので、一度提示した仕様書に勘違いする可能性があるかないかを見直すことも重要です。
競合でないと感じた場合は、どんなに誠実な企業であってもやはり少し高額な見積となるはずです。必ず競争見積である事は明示して依頼をしましょう。
運用費、トラブル対応費用を確認する
実際に運用した際、掛かってくる費用があります。カメラ検査であればソフトウェアがサブスクリプションでの契約の場合もありますし、定期的に交換しなくてはならない部品もあるので、消耗部品のリストとその価格及び納期は提示を求めましょう。また、自社で対応できないトラブルが発生した際に掛かってくるであろう人件費は事前に確認しておく事が必須です。企業によって対外的な人件費というのは様々な場合が多い為です。
少し慎重過ぎるかなと思う位が丁度良いです。あまりにもトントン拍子で話が進み製作する自動化装置というのは後でトラブルが発生する事が多い様に感じます。お互いにしっかり打合せをして、スムーズな運用を目指しましょう。
小さくはじめてみる
FA化を最初はじめてみるのであれば、小さくはじめる事を推奨します。予算がたくさん使える場合でも、一気に最新鋭の全自動装置を導入する事はあまりおススメできません。
もちろん一概にはダメという訳ではないのですが、今後FA化を推進して自動化装置を導入していこうと思っている企業であれば、機械装置と共に仕事をしていく環境を育てる事が必要だからです。機械装置というのは、壊れるしトラブルも多いものです。保全担当を設けて自社内にうまくフィットしていく装置に育て上げるくらいの意気込みが必要です。おそらく多くの労力を使う事となるはずなので、最初は小さな規模の装置が良いというのはそういった意味となります。
小さな機械装置で運用する事をはじめたとしても、必要な環境や運用手順の作成、作業員の育成、メンテナンス担当の育成等必要な事がたくさん見えてくると思います。その環境が育っていけばFA化に積極的になれると思います。