今回は前提条件です。
この記事を読んで頂けている方はどういった立場でFA化を行いたいのでしょうか。
FA化をしたい企業であれば、経営者、管理職、担当者あたりの立場ですかね。
FA化をさせたい企業であれば、装置製作に携わる会社の経営者、管理職、営業、技術担当者の立場あたりを予想します。
違うよ。FA化をさせられている企業、担当者だよ。という意見が無い事を祈ります。
もし今ネガティブな気持ちのFA化をさせられている側でもきっとうまく仕様書が書けて、うまく運用できれば、次はしたい、させたいという気持ちになるはずなので。
したい側、させたい側のどちらの立場であってもうまく仕様書が書ける事によって手に入れられる成果というのはお金に他なりません。
ちなみに私はFA化させたい側の企業の立場であることをお知らせしておきます。
FA化したい企業の得るお金
FA化したい企業は自社で作成した仕様書を基に機械装置を製作します。
しっかりした仕様書は曖昧さを排除していますので、意図した価格に近付きます。
という事は予算を把握、コントロールし易い。という事です。
また、しっかりした仕様書は外注する際も外注先を選ばない可能性が高いです。
その仕様書には機械装置を客観的にみて製作できるだけの内容が記載されているので
ここでしか作れない訳ではないので外注先に金額的に足元を見られる事もないです。
特許など特別なものがある場合はこの限りではないですが。
自動車業界は特にこの仕様書作成に長けている印象があります。
相見積に次ぐ相見積でくぐり抜けた先のお仕事はあまりうまみがない。
なんてことも多いですが、良い意味でさっぱりしていますよね。
前回、うちでやった仕事が次は別の会社でやってるなんて事は普通なのです。
FA化させたい企業の得るお金
FA化させたい企業って何?という疑問はもっともです。
ここではFA化したい企業から依頼を請けて実施する企業という認識です。
FA化を依頼された企業という表現では?という事はごもっともです。
考え方の違いで主体的でいたいという私の癖だと思って頂いて良いです。
ただ、上記の様に仕様書を書くのは基本したい企業側なので、させたい企業側として
仕様書を書かないお仕事ももちろんあります。
正式な仕様書の提示がない場合、不足のある仕様書の場合は基本的には
させたい企業側で仕様書を製作することをお勧めします。
これがないとよっぽどうまくやらない限りトラブルやイヤな気持ちでお仕事をする羽目になります。個人的な経験では100%と言っても差し支えないです。
ここで作成し提出する仕様書に記載がないことを求められる場合は追加で請求できますし、
記載されている事ができないのであれば、責任を持って全うするべきです。
事前にやる事、やらない事、できる事、できない事を明確にして書面として提出する作業というのは下請け企業の業務としてとても尊いのです。
しっかりした仕様書を提出できる事というのはFA化をさせたい企業にとって攻防一体の優れた武器である。みたいにうまいこと比喩できませんかね。
後は信頼を得る事ができて希望金額のお仕事ができれば、良い仕事ができると思います。