基本情報

SIer(機械装置)という仕事

SIerという仕事

SIer(System Integrator)とはIT技術を活用して企業のシステムを構築するというお仕事という認識であると思います。タイトルに「機械装置」とつけているのは上記の一般的なものとは違うよ。という注意も含むものであります。

どんなお仕事かというと、一言でいうと機械装置の一連の動きを実現するお仕事です。

SIer、SIさんなんて呼び名は最近のもので、筆者の言い慣れた呼び名は「電気屋さん」みたいな言い方ですね。社内部門だと電気設計課や電気制御課なんて呼び名もよくあります。仕事の項目としては以下の通りです。

 電気回路図面の作成

 制御盤図面の作成・組立

 ソフトウェアプログラムの作成

 装置機体配線業務

 装置動作試運転

機械装置の製作工程として機械設計された後、部品を加工、組み立てをされます。その後機械装置を動かしていくお仕事が機械装置のSIerのお仕事であるという定義でここでは説明しています。装置を一貫して受注するSIerももちろんありますので、機械装置を一貫して受注するのがSIerであるという認識の方も当然いらっしゃると思います。

現在はロボットの動作が必須な機械装置が多いので、SIerのスキルもロボットを動かす事が出来る事が前提という風潮もあります。もちろんこれは担当者の人によってできるできないがあるので、注意が必要です。担当者もこのメーカーはOKだけど、これはやったことないから研修にいかなきゃ。なんてこともまぁまぁ、あります。これってもっとオープンな技術でどこも共通にできないんでしょうかね。

SIer工程の管理

SIerの仕事というのは機械装置の最終工程になります。設計、加工、組立の後に、実際に動かして当初の思惑通りに動作するかを実際に行う大事な工程です。突然ですが、機械装置の工程を計画する際はSIerの工程を長くする事を推奨します。実際には機械装置の大小ありますが、一般的なスタンドアローンの機械装置の小さめなもので最低でも2週間は必要とみておくと問題ないと思います。その理由は2つあります。

 SIer工程は最後の砦

工程としても最後の方なので、他工程からのしわ寄せがこの工程に来ることは日常茶飯事です。客先からの回答遅延や設計の差し戻し、加工不良での組立遅れ等の1日、2日の少しの遅れが積算してこの工程に押し寄せる可能性が高いです。営業担当が完成予定日くらいになって顔を出してきて、「まだ出来てないの。」みたいな事を発言して心証を悪くするまでが一連の流れです。納期の無い仕事の際はSIer担当が最後の砦なので、夜遅くまで対応してもらう事が多いので本当に頭が下がります。

 機械的問題のバックアップ用

この段階で実際動かそうとした際に発生する機械側の問題があった場合、再度設計して部品を作成して組立調整して。その間に機械動作はさせる事はできないので思ったより時間がかかります。その為の時間を取っておく事は必要です。

SIer需要について

この機械装置におけるSIerの仕事というのは本当に需要が多く、今後も増え続けるはずです。将来的に減少する人手不足を機械装置で賄う為に色々な業種の企業が自動化装置を導入する事になる。という未来を予想しているのですが、現段階でもSIer人員は圧倒的に不足しています。実績のある、経験のある技術者はなおさらで、筆者の知っている様な小さな企業であっても大手、中堅企業からのヘッドハンティング対象となっている程です。

筆者の知るSIer人員を抱える企業は現在2通りの選択をしている様に感じています。前提として機械装置のSIerの金額は比較的安価な仕事であったと感じていますし、実際に低単価で請け負っている企業も多いと思います。それらの企業が引き続きそのまま受注を継続している企業と新規営業を行って、高単価の案件にシフトしているという企業の二極化されてきているという事です。

PLCは勿論ですが、ロボットを扱えるSIerというのはとても強いです。各SIer企業がその強さに気付いている段階であると思います。今後どんどん需要は増えて、高単価になると予想されます。技術員として業界に飛び込んでみるのも一つの手であると思いますし、依頼する側であれば、きちんとした付き合い方をしていざという時にそっぽを向かれない様にしておく事も必要だと思います。雇われであった方が独立して個人事業としての活躍を目指してもよいと思います。

ただ、先にも記した様に最後の砦として納期に追われる激務でもありますので、離職率も高い職種でもあると思っています。なんとか組織的に優秀な若い技術者が正しく成長できる環境になる事を強く望んでいます。

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