製品に印字をする
製品への印字方法としてはいくつかあります。
インクジェットプリンタ
レーザーマーカー
シール貼り付け
打刻マーキング
どれも印字対象や環境によってベストな状況は異なります。ただ最も採用され易いのがインクジェットプリンタではないでしょうか。ここではFA現場で使用されるインクジェットプリンタの代表的なメーカーと運用に関する情報をお伝えしていきます。
インクジェットプリンタメーカー一覧
日本製産業用インクジェットプリンタでのトップランナーです。インク開発を自社で行っているので機械選定の自由度が高いです。印刷現場の要望に応じたインク、プリンタの総合提案が可能なメーカーです。拠点も多いため、トラブル時の対応も期待ができるのが製造ラインに多く投入されるインクジェットプリンタではありがたいところです。
老舗インクジェットプリンタメーカーです。ビデオジェット製インクジェットプリンタの強みは上記同様にインクの同社開発という点にあります。現場で気になるMEKフリーを始め、印字対象、印字環境等様々な相談事をまとめて面倒みてもらえるメーカーです。
その他メーカー
キーエンス・日立産機・ブラザーインダストリアルプリンティング
印字の目的
製品への印字目的は製品管理にあります。製造年月日、時間、担当、シリアルナンバー、バーコード等、様々な情報を付与していかに生産されたかをどういったものを生産したかを管理します。トレーサビリティは生産現場の必須情報です。
運用時のポイント
インクジェットプリンタ運用時には注意点があります。産業用インクジェットプリンタのインクには有機溶剤が使用されているものがあります。その為、労働安全衛生法の有機溶剤予防規則を遵守する必要があります。運用時に必要な事項は以下の通りです。
局所排気装置等の設置
有機溶剤作業主任者の選任
局所排気装置等の定期自主検査
作業環境の測定
作業者の健康診断
上記の事項を満たした環境でインクジェットプリンタを使用する事が求められます。
MEKフリーインクの使用
最近では有機溶剤を使用しないMEKフリーインクもあり、そちらの需要が増えています。生産現場では作業者の安全やプリンタ以外に排気設備への投資を考えるとそちらを選ぶのは当然といったところでしょうか。もちろん有機溶剤を使った方が速乾性や付着力といった点においては優れているのですが、その課題を改善しつつあるMEKフリーインクもあるのでまずはメーカーに相談してみましょう。