製造組立現場、部品図面などでよく見る表記【H7・g6】。なんとなくで人生を過ごしていないでしょうか?

よく見る表記では【φ20H7】なんて感じで図面に描かれているはず。

なんとなくキツい20mmの穴ってイメージです

今更聞けないH7やg6といったものの簡単解説をお届けします。とても簡単です。

まず結論、【φ20H7】をわかりやすく数字にすると【20.000mm〜20.021mm】の範囲の穴という意味です。

とはいえ具体的な寸法だけでは、ちょっとまだわからないですよね。

この記事では「H、g」や「7」の意味やこれだけわかっておけば大丈夫。という簡単な解説と画像保存をしておくと便利な一覧の提供を行います。

把握するべきは「頭のアルファベット」と「数字」の組み合わせで意味が決まる。ということです。ここではHと7が組み合わさっています。

そもそも最初のアルファベットの部分は大文字小文字で意味が違います。

最初のアルファベットの部分

  • 大文字は「穴」
  • 小文字は「軸」

そして「H」の意味をまとめると

「H」は頭の数字(ここでは20mm)より大きい

次に数字の部分「7」は「ちょっと大きい穴」の「ちょっと」はどのくらいかを表しています。

実際の寸法はISOとかJISとかの表から参照して決めるので20mmを表から参照して決定します。

理解をしておくとH公差、g公差などの表記を図面を見るだけで設計者の意図を察することができるようになります。

H7・g6とは?まずは結論から

色々調べるときっと「はめあい公差」という言葉がよく出てくると思います。

穴と軸の具合、はまりやすさの話。と覚えても差し支えはないです。

穴、軸の寸法を少し大きくまたは小さくすることでうまくはまるようにする決まりです。

機械なので使う用途や目的が必ずあります。

使う目的に応じて少し大きく小さくの細かな寸法を決めているのが「H」とか「7」とかの記号の意味となります。

具体的な表記

アルファベットの部分の具体的な表記をまとめます。

記号の意味(穴の場合)

H

表記寸法と同じかそれより大きい許容差

G、F、E、・・・

表記寸法より小さい許容差

J、K、L、・・・

表記寸法より大きい許容差

覚え方のポイント

アルファベットのHを起点に

A側は小さい、Z側は大きい。

と覚えましょう。

記号の意味(軸の場合)

h

表記寸法と同じかそれより小さい許容差

g、f、e・・・

表記寸法より小さい許容差

j、k、m・・・

表記寸法より大きい許容差

表記の際に見えにくいとされる

「i、l、o、q」は意図的に使われていないんです。

具体的な寸法

今図面を見ている寸法は何mmの事を言っているの?という場合はこちらを参考にしてください。

【困った時のミスミさん】

常用するはめあいの寸法公差

表示寸法によって具体的な許容差が変わるので一覧は保存しておくと便利です。

用途別の組み合わせ一覧

軸と穴のはめあいの組み合わせに関しては定石(セオリー)があります。

つまり機械の使い方の目的に応じてすでにどういった寸法を選ぶといいよ。がすでにあるということになります。

実はH7との用途別組み合わせを一覧にします。

用途組み合わせ特徴
軽く動く摺動部H7/g6精密摺動・位置決め
一般回転軸H7/f7軽い回転
普通の軸受部H7/e8やや大きめすきま
位置決め部品H7/js6中央対称公差
歯車・プーリーH7/m6軽い締まり
ベアリング内輪H7/k6~m6回転伝達
ベアリング外輪H7/h6軽固定

この一覧は便利ですね

まとめ

H7・g6といったよく見る表記の簡単な解説を行いました。

  • H7・g6はアルファベットと数字の組み合わせ
  • 大文字は「穴」
  • 小文字は「軸」
  • 数字は程度
  • 組み合わせの定石がある
  • 具体的な寸法はJISを参照しよう

一度、少し時間をかけて理解しておくと次回遭遇したH7・g6の場面でもっとよく分かるようになりますので、何度か読み返してみてください。